8/12 神話を奏でる 大山一夜祭(前半)

需要がありそうなので放流。
他もそこそこ頑張ってますよ……

ichiyasai.mystrikingly.com

 

私はキーボードの光田さん(みつださん)が出られると聞いて、復活した一般分をなんとか確保して見に行った人間です。
女性アイドルの現場は3年半ぶり2回目、ももクロちゃんは数曲知ってる*1くらいです。ご参考まで。

 

会場は神奈川県伊勢原大山阿夫利神社(おおやまあふり(あぶり)じんじゃ)社務局。神奈川中央交通さんが伊勢原駅から社務局前のバス停まで直通のバスを出してくださいました(片道310円)。
道中は黄ノフさんがすぐわかって面白かったです。野外ライブっていう感覚で来た方が多い印象でした。モノノフさんは前日ロッキンがあったんだよね~みんな頑張るなあ……

 

開場よりもちょっと早めにバス停に着いたので、降りてからは軽く付近を散策。タピオカのキッチンカーが出てたり、お豆腐屋さんが軽食の冷奴を路面で売ってらしたり、また別のお店では焼き鳥の串を売ってらしたり。ちょっとバス停の通りの坂を登ると旅館が並んでいたので、趣ある観光地だなあと思いながら歩いてました。純粋に泊まりに行きたい。

 

会場は全着席。ひとつひとつに列・席番貼ってありました。ありがとうございます。各座席にはHPの記載通りパックの緑茶、うちわ、そしてwebアンケートページへのQRコードが記載された紙が。屋外でこの人数、アンケートweb限なのは正しい選択だと思います。細かいポイントだけど!

 

私は一般Cブロックで、座るとちょうど柱で光田さんのキーボードが見えたり見えなかったりのチラリズム席でした。とはいえ割と正面から舞台全体が見える場所だったし、列も前の方だったので意外と近い。
光田さんをお見掛けするのはもっぱら屋内がメインになってしまったので、慣れない感じが新鮮でした。

 

最初はオープニングアクトから。キーボードの奥の扉が開いて、お先にヒダノさん、一彩さんの打楽器組が登場。このおふたりはどちらも拝見するのがはじめてだったので、和太鼓の持つ音の圧や音の出し方、手さばきにとにかく圧倒されていました。和太鼓交じりのドラムセットも見てて聞いてて、とにかく面白かったです。一彩さんのお衣装に黄色が入ってらしたのはさすがだなー。

そして光田さんのご登場。最近はベストやシャツを多く着られているので、パッと見和服! ってだけで必要以上にテンションがあがったり。

全体の音としては和太鼓の音がやっぱりメインで、相対的に小回りの利くキーボードで細かく風景を描いていく、埋めていく、という音の組み立て方をしているんだけど、この音の組み立て方やバランスが本当にさすが。光田さんはこういうことを本当に絶妙なバランスでこなされる方なんですよ。

 

そして簡単なごあいさつの後、奥の通路からしおりんが登場。一歩ごとに両足を揃えてゆっくりと。白いお衣装に黄色の飾り紐が組まれていてきれい。

舞台の中央に座って、そのまま朗読へ。日本神話、つまり古事記の一番最初の部分と、大山に所縁のある大山祗大神(オオヤマツミノオオカミ)、娘の木花咲耶(コノハナサクヤ)姫と石長比売(イワナガヒメ)の話の裏でヒダノさん・一彩さん・光田さんの音楽がそっと色を添えていく。見目麗しいが身体の弱い木花咲耶姫邇邇芸命(ニニギノミコト)に嫁ぐとき、おまけに石長比売も来ちゃったよ、って話とかとか。「注文ミスではないか~!」というのはここですね。

ヤマタノオロチの話が大山と関連があるのは知らなかったので、そこはへえ~という感じ。ヤマタノオロチが酔っ払って頭部を斬られるまではしおりんの朗読も音楽も少し張り詰めた感じが漂っていたのを、光田さんの鍵盤主導でやや柔らかい雰囲気に変えていく。

しおりんが「ずばーん」と光田さんの方に手刀を出して、積んだ和音で追い打ちをかける。この音の選び方が、またよくて。適当に弾いてる音なんだけど適当になってないのよ。これを何パターンか繰り返した後、打楽器組でも同じことを。打楽器組は数で攻めてきてましたね。ピヨピヨ……って鳴る楽器あるんだねー。

その後続いた石長比売の話は私が知ってた話とは少し違っていて。これは私が調べて書くより実際に阿夫利神社の資料など頂いた方がいいと思うんですけど、よい意味で「諸説あり」って、地域を問わない神話の懐の広さがあるよなあと思う。しおりんが来るときに呟いていたフレーズの意味も分かってすっきり。

 

一通り終わって、しおりんとヒダノさんのトークコーナー。ももクロマニアの話とか、前日のロッキンの話とか、そのバンドメンバーから光田さんへのご伝言とか頂いたりしました。
ちなみに当日は話出なかったけど、光田さん、最近ではAKB48「桜の栞」の編曲……というかコーラスアレンジをしたりしてらっしゃいます。ええ、最近です。

 

しおりん衣装替えということで、残されたヒダノさん・一彩さん・光田さんの演奏ゾーンへ。ヒダノさん主導で客席の黄色のサイリウムが焚かれて……ってさすがにみなさん準備いいですね!?

 

最初は"My Treasure"。これは光田さんが毎年チェリスト柏木広樹さんと組んで全国を巡る、"二人旅"のアルバムのインスト曲。だからピアノとチェロのツイン編成で披露されることが多いんだけど、今日はもちろん和太鼓との編成。楽器や場所が変わるとこんなにも曲の色が変わるんだなーっていうのがとにかく新鮮で。ぜひリンクからチェロとのバージョンも聞いて頂きたいです。
そして6/8拍子に振られる黄色のサイリウム。本当にありがとうございます。とってもきれいでした。

 

ヒダノさんから改めて、ちょっと長めのご紹介。そもそもヒダノさんと光田さんの共演が15年ぶり*2というお話とか、光田さんが小田和正さんのCDのコーラスを長くやってらっしゃるお話とか。「ゴダイゴオフコース!」で盛り上がってましたね。

 

そしてもう1曲、今度はそんな話から、オフコースのカバーで『生まれ来る子供たちのために』。

今日の会場がはじめて聞く光田さんの歌声。さっきのしおりんの朗読を受けつつ、ほどよく世界の位相を広げていく。この選曲もとてもよい。

光田さんの語りかけるような歌い方と、夜の中に光る舞台と、その舞台を照らす光と。夕方に家路を誘うチャイムのような、さびしさとあたたかさが同居する。

そしてそれでもやはり客席に黄色の光は灯って、それがまるで蛍の光のような、それら全てが相まって、高く昇る夏の夜の幻を見ているような、そんな光景でした。

もちろん光田さんのオリジナル曲もたくさん、たくさんあるんですよ。でもあえてそれらを持ってこない身のこなし方が抜群に潔くて、その潔さで見えてくるものがちゃんとわかってらっしゃる。

 

ソロ3曲目は打楽器組どちらか(おそらくヒダノさん)のオリジナル。オープニングアクトとはまた違った雰囲気で、和太鼓のドラムセットが存分に活躍していく。あれ、ハイハットもちゃんとあるんだね、面白いなー。

 

そして後半! 後半は別記事に続く~

 

blanche573.hatenadiary.jp

 

*1:『5th Dimention』『MOON PRIDE』が円盤で家にあって、あとはBEMANIに入ってる数曲を存じている程度

*2:2004/10/22『リビング湘南創刊20周年記念・ ヒダノ修一スーパー太鼓セッション』