BROAD6 2020 tour ~STANDARDS~

行けた人も、行けなかった人も。ということで今回は(あるやつは)曲名にYoutubeリンクはっつけてます。あとMC整理してます。曲順はそのまま。
ステージ側の窓は常時全開。場所によってはたま~に外のアナウンスが聞こえてきたり、レジが旧ボックス席の左右に追加されてたから、その音が聞こえてきたり。

 

会場が暗くなって、今までとは反対側の、誰も座っていない席の列の間を通ってメンバーが入ってくる。そうか、そこ、通路!

 

1曲目、"There will never be another you"。始まった途端に、あっ! って思う。それは人数制限をかけた分、音が響く空間が増えたからなのか、MBY*1がリニューアルしたからなのか、はたまた久しぶりに生の音を聞いたからなのか、とにかく新鮮な音が飛び込んでくる。

それぞれのソロパートで少しずつ前に出たり、下がったり。身体の使い方、動かし方を見てて、そうそう、こんな風だった! って、いちいち感動してしまう。みんなほんとに元気そう!よかった!

 

続くは"Tuxedo Junction"(こちらも)。ぶばぶばしたり、ばぶばぶしたり、アドリブでかとちのイントロを受ける圭介さん。健ちゃんは読点から喋り始めるようなリードで入ってくる。

これはコーラスが展開しながら、どんどん音域が広がっていくのが聞いてて楽しい。ユニゾンの音域がとにっかく広い!はじっこでご機嫌な健ちゃんと、お隣の伸二さんがにこにこ平和。

 

「Welcome Today/Tonight , We Are BROAD」「6」ご無沙汰してます!

圭介「……MCって何喋ってたっけ」そうだよね、そうなるよね。(※初回公演での発言)

10年やっぱり色々あった! 伸二「大変だったことばっか思い出す」デビューツアーが思い出深い人が多いそう。「全部新曲で、覚えるのが大変で」確かに。「それぞれのツアーでコンセプトを決めてやってね」ビートルズAOR、ディズニーなどなど。今年は原点、スタンダードで。「新曲も用意してきたんで」おお!

もっとゆっくり話を聞きたいけど、やっぱりなかなかそうもいかないのがもどかしい……! 

 

新曲、"You'd be so nice to come home to"。冒頭は伸二さんがシンプルに歌う。"Under Stars,"から杉ちゃんが受けて、そのままサビへ。杉ちゃんのサビに所々かとちの字ハモがくるのが素敵。ちゃんと音が乗ってほしいところを、しっかり外さず乗せてくるのがほんっとうにいい。かとちが一瞬リードを受けたり、ユニゾンで歌う一瞬もあったり、鮮やかに気持ちいい瞬間がずっと続いてく。

(※新曲だから記憶違いがあったらごめんね)

 

こちらは定番、"Moon River"。照明がきちんと黄色で応えてくれる。きらきらしたユニゾンから、かとちが少しずつ少しずつ前に出てくる。一瞬の北さんリードも好き。それぞれ指を鳴らしたり、細かく優しく手が動く。

曲が進むにしたがって、音の河にひたひたと浸されていくような感覚になっていく。たっぷりとした空気と、ゆるやかに変わっていく展開とコーラスとに、安心して体を全部任せられる。自分が溶けていく感じが本当に気持ちいい。

 

MC。31日は「月に2度目の満月」で「ハロウィンの満月は46年ぶり」なことをきちんとチェックしていたかとち。(伸二「ブルームーンって言うんでしょ?見られたらラッキーとかいう」に応答)メモリアルでエモーショナル。

"You'd be so nice to come home to"は「ミディアム(テンポ)なマイナー(短調)曲が欲しかった」そうです。わかる。なんかちょうどいい感じがする。曲名の意味は「一筋縄ではいかないみたい」(杉田)。各自検索!

MBYでは毎回恒例、オリジナルカクテルの話*2。25日の"10sion notes(Tension notes)"の命名は健ちゃんだそうです。おいしかった!

MBYリニューアル後初公演です。「椅子そんなだった?」ふかふかになりました! 伸二「シャンデリアなかったよね!?」なかった! これ綺麗!

 

椅子を出して席替え、"My Funny Valentine"。北さんリードと圭介さんのボイストランペット。北さんが変わらない席で一直線、目の前の人に向かって歌う。まっすぐ語って歌うのが似合う曲。コーラスも、北さんを支えたり、バックで盛り上げたりしていて、それらを全部ひっくるめた雰囲気が大好きな曲。

 

そのまま椅子で、"Waltz for Debby"。……これ、だいぶ久しぶりだよね!? かとけんが交互に一音一音置いていく、ちょっと浮遊感のあるイントロから、だんだん地面に足をつけていって艶やかに歌う伸二さん。空からやってきて、ふわりと優雅に地面に降りていく、そんな感じ。伸二さんは現実と空想の淡いをゆるやかに行き来する曲がよく似合う。おとぎ話の挿絵のカットだけを延々と見ているような感覚になる、いちばん画になる……

 

椅子を片付けつつMC。今回の配布CDは『How High The Moon』。「10年経って3曲だよ」杉田「アルバム出るまであと30年くらいかかる」圭介「我々かなりマイペースに活動してるので」荒井「(もう少しCDが増えたら、)きれいなジャケットつけて飾りたいですよね」素敵、いいねえ。

youtubeで一発撮りにハマってた時期もある一同。 「youtubeが流行るより前だよね」「7年くらい前」伸二「落ち着いたらまたやりたいなー」また見たいねえ。かとちが映像編集に強いので、結構凝ったつくりになってるやつもちらほら。

 

こちらも初演、"How High The Moon"。圭介さんのリズムパターンから入る。一応かとちリードなんだけど、あんまり前に出てる印象がない。字ハモが多いからかな……?

Moon Riverが黄色なら、こっちは仄かに青白い月。さっきが足元から浸されていく感覚なら、こちらは上から降りてくる、注いでくる感覚。テンポが倍速になって、流れるようにスキャットに入っていくのが気持ちいい。このとっておきを人前に出すのを、すご~く待ってたんだろうな、っていうきらきらした雰囲気もあるの。待たせたその分、いい感じにしといたよ!みたいなね。

"How high, high, high is the, moon"でがばっとカットアウト。こういう終わり方、BROAD6では珍しいかも。満月の電球の紐を一瞬で消して、そのまま後に暗闇が残る感じ。

 

お次は北さんから入る。これも……久しぶり!"Spain"(I Can Recall)!

北さんがシンプルに歌い上げた後、伸二さんにバトンタッチ。さっきとは違ってリズムよく歯切れよく、前半"I, can,recall-"のフレーズでは客席と一緒に手拍子。

間奏を杉ちゃんにパスしてから、もう一度伸二さんに戻ってくる。さっきリズミカルにやったフレーズを、今度は拍を食ってロングトーンに切り替えてフュージョンっぽく。リードのしなやかな情熱と、攻守取り混ざったアレンジが面白い。

 

圭介さんからベースが始まる。心臓の音のような、どくどくとした音にかとちが続く。"My Favorite things"(こちらも)!

伸二さんが前に出てくる時の颯爽とした出方が好き。手と指とできらきらと色々なものを挙げていって、くるくると指を動かして好きなものを思い出してみたりする。コーラスは緩やかにリズムを刻んだり、拍子を取ったり、歌詞をリフレインしてみたり、重ねてみたり。

今回のツアーは伸二さんリードが多いんだけど、1曲1曲に違う息遣いや感情があって、そのそれぞれが見せる細やかな違いに、いちいちちゃんとどきりとする。伸二さん自身がそれぞれの歌の世界にスッと溶け込んでいって、けろりと帰ってくる。

 

同じく圭介さんから入り、かとちがさらりと曲名を言う。"Caravan"(こちらも)!

1曲の中にものすごくたくさんの展開が詰まっていて、テンポが、曲調が目まぐるしく変わる。幅広く動きのある、しっかり歌詞の入った前半ユニゾン。圭介さんソロの後に手拍子と拍手が混ざり合って先に進んでいく感じに、"Wow,oh,oh…"の一瞬を縫ってかとちが叫ぶ「圭介ー!」に、「ああ、そうそう、これこれ!」となる。

北さんのリズムキープから、かとちがソロでトップのメロディーラインを描く。片時も休ませない。この全てがぎゅうぎゅうに詰まった曲を、ちゃんとまた聞ける安心感。嬉しかったなあ。

 

次が最後の1曲。MCは杉ちゃんにバトンタッチ。やっぱり今年一番たくさん色々考えていたみたいで、辛い気持ちになることもやっぱりあったみたいで。そんな時にこの曲を頭の中で歌ってた、そんな曲。"Smile"。そのまま杉ちゃんがリードをとる。

 

そうだよね、こんな世の中、それぞれ何も考えないわけがないんだ。誰かと笑うことが気付いたらすごく難しくなってしまって、そんなことさえ、私は多分まるっと忘れていた。

表立った動きや、目まぐるしい展開ではなくて、杉ちゃんがストレートに発する歌詞がメインになる。後ろを支える圭介さんのリズムと、たっぷりとしたコーラス。後から時たまコーラスが歌詞をなぞって追いかける。一瞬かとちがリードを受けて、転調したその後もじんわり広がっていく杉ちゃんのリードがすとんと沁みていく。

最後に、静かにかとけんの"If You Just Smile……"がきれいに響いて、ゆっくりスタンダードの幕が閉じる。

 

 

blanche573.hatenadiary.jp

 

*1:Motion Blue Yokohama

*2: