2/1 オレンジ・バズーカ (その1)/表参道GROUND

書くのははじめて!オレバズです!

 

ほぼぴったりくらいにスタート。ちょっとしたジングルがかかって、バンドメンバーが入ってくる。ガッちゃんが久しぶり~!

 

そして健ちゃん! 間近でみるとおっきくなった気がする!よく着てる黄色い花柄のシャツ、好き!

 

1曲目、これからはじまるか、『Nanairo』! 
あっちこっち色んな所でやって、ものすごい定番曲になってるんだけど、元を辿るとここからはじまった曲なわけで。スタンダードなバンド編成で、健ちゃんのボーカル一本、等身大な感じが久々で。

軽くポケットに手を入れてみたり、制服を脱ぎ捨てたり、鎖を引きちぎったり、なんかうまく言えないけど、ちゃんと健ちゃんの手癖なんだ。

どんな編成になっても、最後に一緒に歌わせてくれるのが嬉しいね。

 

「みなさんこんばんはー」こんばんはー!「荒井健一です。今日は同年代の人たちと……少し年上の方もいるんですが、そういう人たちと一緒にできて嬉しいです。……えー、バンドメンバーを紹介します」ベースTABOKUN、ドラムがガッちゃん(ちゃんと立ってくれる)、キーボードがwakaさん(高山若芽さん)、そしてギター&バンマスがミサミサ!いえい!よろしくお願いします!

「オレンジ・バズーカ、5年ぶり6回目の開催になるんですけど……初めて来てくださった方はどのくらい……」統計を取る健ちゃん。「……1割くらいですかね、ありがとうございます。今までのタイトルが、"逆襲又は総攻撃"、"陰謀又は陽動作戦"、"突撃!中央突破!!"、"決戦"で、"荒井健一の咆哮!!"で、今回は"~陽だまりの中で~"っていう感じで、ちょっと大人しいかなって思ったんだけど、バズーカって入ってる時点で充分物騒だと思って」物騒……

「えっと……」紙を見ながら喋る健ちゃん。「さっきやったのは"Nanairo"で、これはもうあっちこっち色んな所でやってる曲ですね。次は、RAG FAIRの"AIR"というアルバムの中の、"ALL ABOUT LOVE"という曲をやります。3曲続けて聞いて下さい」

 

わーい、『ALL ABOUT LOVE』。RAGでほんとに純粋な健ちゃん曲っていうとこれのイメージがやっぱり強いから、聞けて嬉しい。

どこかメロウで気だるげで、懐かしさもあって、漂う穏やかさもあって。久しぶりに聞くと、健ちゃんがだんだんこの曲に寄ってきた気がする不思議。

 

健ちゃんの歌から続くは『woman』。健ちゃんの表情がみたびがらりと変わって、それにこちらもはっとさせられる。切り替えが早い、とか、そういうんじゃないんだ。一瞬でさっきの健一さんがいなくなって、また知らない健一さんが出てくる。知ってる人なのに、また、改まって挨拶をしなきゃいけない感じ。

今の健ちゃんが鮮やかに焼き付く、すごく美しい曲だと思った。

終わった後に大きく長い息を吐く。
こんな健ちゃんに会えるのを、ずっと待っていた。

 

wakaさんの鮮烈なキーボードが入って、これが次に来るのか、"Separate Ways"。また健ちゃんががらりと雰囲気を変えて、エネルギーをもって迫ってくる。

TABOKUNの刻むベースもかっこいい。健ちゃん、多分、感情を引きつけるような曲が合うんだな。健ちゃん自身もそれをわかってて、のりこなしていて。あっという間に別の世界をこちらに見せてくる。すごい。

 

「……えー、"ALL ABOUT LOVE"、"woman"、Journeyの"Separate Ways"をお送りしました。……」MCがたどたどしい健ちゃん。「実際にやってみると、自分がこんな感じになるとは思ってなかった……どうですか?」拍手。「……普段は茶々を入れる側だから、いざ一人になると何も喋れない」
「今日も寒いですね。寒いとコートとかの荷物が増えて大変だと思って。最後まで座りにするかどうか迷ったけど、どっちにしても文句を言われると思った」
「でも、後ろの方に椅子をちょっと出して。足腰がね……」そうそう、高い椅子が数席後ろに出てて。このスタイルはいいなーと思った。

「次はちょっとアコースティックな感じでやりたいと思って。ミサミサもアコギで、TABOKUNもウッドベースっぽいやつで。

カバー曲をやろうと思って。きっとみなさんが一度は耳にしたことがあるやつをやるんですけど、"IF"っていう曲を。この曲はBreadというグループの曲で、3ー4年くらい前にRAG FAIRの公演でやったんですけど、その時スランプになってて。もう変声期が来たみたいで、声を出しても出しても裏返って、なにをしてもあまりうまくいかなくて。その時の曲を、今なら歌えるんじゃないかと思って、ちょっとまたやろうと思って。歌詞もいい曲で、おんしょk……、メロディーもいい曲で。"IF"、聞いて下さい」

 

"IF"。あの時は本多劇場で、みったさんのピアノとツーマンでやったんだった。ガッちゃんもカホンに持ち替えて、アコースティックなバンドセットでひとまわり。

当時うまく感想を言えなかったのは、気のせいじゃなかったんだ、ってなんとなく思う。あの時よりすとんと腑に落ちて、静かに曲の雰囲気が広がっていく。

その時健ちゃんが伝えたかったことを、今の私はちゃんと受け止められたかな。今の健ちゃんで伝えてくれて、歌ってくれてありがとう。

 

次はTABOKUNのベースラインから、"Stand By Me"。歌詞の時間とやってる時間が重なるのが面白い。
今までとは一転シンプルな曲で、安定してて聞きやすい。一見単純でいて、奥に繊細な感情を持った曲に沿って、それぞれの健一さんで歌えるのが健一さんの魅力なんだけど、これはそんなの関係なく、そのままの健一さんが歌ってる気がする。ガッちゃんがカホンから手を伸ばして、カウントの音を入れてくれる。

 

続いて"Hey Jude"。あら、つい最近ここで聞いたような。

ゆっくりバックの音が増えていって、コーラスが入って。あ、なんか健一さん、ちょっとギアが入った気がする。歌いやすくなったというか、緩急がつけやすくなったというか。今日今までやってきた色んなものが積み重なって、気づいたら聞きやすくなってる。

最後のコーラスゾーン、バックのコーラスをしっかり作っておいて、健ちゃんがフェイクを入れていくのが楽しい。そして後ろで、ガッちゃんがさらりとすごいドラムワークをしていたり。

 

「……"IF"、"Stand By Me"、"Hey Jude"でした。あとの2曲はもう、全然説明しませんけど」曲説明を投げやる健ちゃん。

「次にやるのはオリジナル曲で、『愛されたひと』っていう曲なんですけど。
10年くらい前に祖母が亡くなって、それまで物心ついてから身内が亡くなるということがなかったから、当時ものすごく色々なことを考えて。その時に作った曲です。
その祖母が焼みかんを教えてくれた人でもあって。こう、みかんをストーブの上に置いて、皮が真っ黒になるまで焼くと、甘くなって、風邪予防にもなる、って。いわゆる"おばあちゃんの豆知識"……、なんだっけ、"知恵袋"みたいな」あってるよ。

 

すっごいすっごい久しぶりに聞く、『愛されたひと』。
情景が何度か切り替わる曲なんだけど、夏の花火か祭りかの夜に自分の名前の意味を知る、みたいな、鮮烈な歌詞があって。

普段RAGとかハモカンとかやると、なかなか健ちゃんが前に出てきて自分の具体的なことを話すことはあんまりないんだよね。だから、そうやってきちんとしたエピソードがあって、それが喋れる場で、歌う、ということ自体にすごくどきりとさせられる。

自分は"愛されたひと"である、というしっかりとした芯が、歌詞をゆらりと立ち上らせていく。大事な人の、大事な曲。