09/29 十六夜~令和の秋~/下北沢mona records

 

十六夜定番、『逢いたくて逢いたくて』から、健ちゃんピアニカと杉ちゃんギターでゆるりとスタート。ガットギターなのは杉ちゃんのこだわりだそうです。

荒井「今日は2019年の9月29日なわけですけどもね」杉田「ちょっと落語家っぽくなってる」荒井「うちに落語家いるので」健ちゃんは前日のRAG FAIR、杉ちゃんは(立川)談慶師匠との落語会があったり、そもそも9月下旬に諸々ありすぎたらぐすぴ(特にかとけん)。荒井「だから俺今日がほんとに千秋楽」杉田「大変だねえ」お互いさまやで。 杉田「どう?色々一気にあるの」嬉しいけど、もうちょっと分散できた方がお互い幸せかな……レポたまるので……

 

『夢の途中』の後半から健ちゃんのカホンが入る。前ゲストできてくれたガッちゃんのカホンとはまた違う音。音が丸くて柔らかい。健ちゃんハモカンでよくリズム系の楽器を任されてるのもあって、やっぱりカホンやっても音の取り方、刻み方がいい。

山下達郎『パレード』。今までの十六夜のテイストとは違って、アコースティックな中にもちょっとポップな雰囲気がでてきたのが嬉しい。音の幅があるユニゾンが素敵。選曲は健ちゃんがもってきたそうな。

 

カホンをはじめ、新しいことをはじめてみると、自分が持っているものにもやっぱりちょっと影響が出てくる話。その流れでおっくんとかかとちとかの話も出てましたね。そう、最近のかとち、ちゃんと喋るんですよ。
荒井「俺だけ変わってない……」いやいや、ここ数年で健ちゃんもぐぐっと成長しましたってば。

 

福島に歌いに行ったり浪江に歌いに行ったりした話。浪江で去年開校したばかりのなみえ創生小・中学校の校歌、校歌としてだけでなく、町の無線でも流れているそうです。静かな広がりの中に、ゆったりと人間の未来が息づいていく感じ。

その次に『Nanairo』。これは本当に不意打ちでびっくりした。ハモカンでかとちのフレーズから入って神々しくやるのも好きなんだけど、十六夜で杉ちゃんのギターとやる「穏やかな朝焼け」という感じもとっても好き。ハモカンが月曜日の朝なら十六夜は日曜日の朝みたいな、そんなゆるりとした感じ。

会場コーラスもゆったりと、朝の光がじんわり広がっていく。健ちゃんはほんとにNanairoが好きなんだなー。

 

続くは『この木なんの木』。会場が追っかけコーラスするの前提で曲が進んでいくのがなんだか嬉しい。

 

「"la"、っていいよね、"あ"って幸せの音がする」結構あられもないような感じに口を開けている様子が見えるみたいで、まあそれもそれで。気持ちいいからいいのです。

相変わらず健ちゃんはみったさんにしごかれている話。「グロッケン……鉄琴をやってるんですけど、最初はぽん、ぽん、ぽん、みたいな感じの簡単なフレーズだったのが、最近は『ぱぱぱぱぱぱぱぱ~ぱぱ』みたいな」ピアニカを弾いて大変さを訴える健ちゃん。「焼鳥屋か、っていう」

回を追うにつれ健ちゃん周りの小道具がどんどん増えて、今回のツアーでもまた新たなものが増えてるけど、できる人のところに仕事は回ってくるわけであって。いいのよ、健ちゃんのグロッケン。

荒井「母さん、俺頑張ってるよ、みたいな」杉田「俺5月に見に行ったけど、健ちゃん頑張ってたよ」荒井「頑張ってるから見に来て、兄ちゃん」末っ子健ちゃん、頑張ってます。

荒井「俺重箱の隅をつつくような人間で、そういうのがちょっとでもあるともう全部嫌になっちゃう」わかる。夜は「俺けっこう波があって、できるときはできる!って思うんだけど、できないときは全然気が乗らなくて」なんて話もしてましたね。

夜公演での話になるんですけど、荒井「人が目について、つい言ってしまうところっていうのは本人も自覚があるわけだから、いいところを言った方がいいけど、そういうところを探して言っていくっていうのは難しいなって思う」っていう話があって、とても肯いながら聞いていたり。杉田「注意すると、却って意識してしまって直らないんだよね。例えば"声が裏返ってる"っていうと、ずっと裏返るようになっちゃう」荒井「"裏返る"、"そうじゃないように"、ってなるから、その"裏返る"ばっかり先に行っちゃって、全然直らなくなっちゃう」杉田「そういう時はどういえばいいんだろうね」荒井「"もっと丁寧に歌って"とか」

再び浪江に行った話もしつつ、健ちゃんが星が好きな話もしつつ。浪江から続いている(らしい)選曲が3曲。『見上げてごらん夜の星を』、浪江では後ろにあったであろうプラネタリウムが、下北沢の壁の向こうにうすぼんやりと見える。『瑠璃色の地球』は杉ちゃんの歌い方がきれいで美しく、『銀河鉄道999』は健ちゃんのちょっとざらつくカホンが心地よい。

 

杉田「この場所にぴったりの曲があって」『トルコ人に恋して』。モナレコのお隣の建物がケバブ屋さんなんです。ちょっとふんわりした、ぼんやりした、可愛い女の子の歌。オチのコーラスを「一緒に」って誘われるの毎回笑っちゃう。

続けて『月に願う』。こちらも不意打ち。追憶の曲であり、願いの曲であり。前の十六夜は結構精神的にぐっとくる曲が多めだったんだけど、そういう中に、何かに対する祈りや願いの選曲が入ってきたのが素敵だと思う。

 

数ある中から今日十六夜を選んでくれてありがとう、そんな健ちゃんの挨拶があって最後にこのふたりのユニット曲、『十六夜』。健ちゃんもみったさんっぽい感謝をするようになってきたのににこにこしちゃうね。

十六夜はサビの前でほんとうにためらいがちに一瞬止まって、一気に転調する。いちどきに夜の帳が下ろされるような感じで、ふたりの描く風景の儚さが際立つ。

 

アンコールは『夏の終わりのハーモニー』から。ぱっくり音の距離が分かれるユニゾンが美しい。そう、「令和の秋」、ふたりぼっちのライブなので、こういう選曲がぴったりと映える。

告知は福島フェスとペラリーマンフェス。ペラリーマンフェスのチラシがようやく刷りあがったそうで、後ろに平積みされておりました。ポップでかわいいよね!

杉田「次が本当に最後の曲ですけど、どんな感じで歌いますか」荒井「関西人になったつもりで……仙台生まれ埼玉育ちですけど……」ほんとにほんとに千秋楽。

 

最後はシンプルに『やっぱ好きやねん』。それぞれがとつとつと喋るように歌って、十六夜の雰囲気そのままを曲に落とし込んでいる印象。そんな十六夜が、会うたびにゆっくりと好きになっていく。

 

終演後はふたりがそれぞれお酒持って会場回って、ちょっとずつ感想を聞いたり喋ったりしていました。ふたりともにお声掛け頂きました、ありがとうございます。

 

以上、駆け足十六夜レポでした。ありがとうございました!